2002年10月29日(火)18:27

欧州憲法草案に批判の声

ヘルシンキ(AP)

スウェーデン、フィンランドおよびデンマークの首相は火曜日、EU憲法草案に対して留保を表明した。フィンランドの首都ヘルシンキで行われた北欧会議の会議外の席において、3ヶ国の首相はとりわけ直接選挙で選出されるEU大統領の構想を批判した。

欧州憲法会議の議長を務めるジスカールデスタン元フランス大統領は月曜日ブリュッセルにおいて、拡大後のEUの憲法草案を発表した。最終案は2003年の首脳会議でEU各国首脳に提示される予定である。

スウェーデンのイェーラン・パーソン首相は、大統領の選挙により欧州連合の性格は変質する。これによりEUは連邦Foederation になる。「私たちはこの道を選ぶつもりはない」、と語った。フィンランドのパーヴォ・リッポネン首相とデンマークのアンデルス・フォグ・ラスムッセン首相も同様の意見を表明した。さらに3ヶ国の首相は、欧州憲法の策定にあたっては小国も含め全EU加盟国に同等の発言権を認めるよう求めた。

北欧会議にはデンマーク、スウェーデン、フィンランドの他にEUに加盟していないノルウェーおよびアイスランドも加わっている。5ヶ国の首相は北欧会議創設50周年を記念してヘルシンキに集まっていた。

原題:Kritik an europaeischem Verfassungskonvent




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